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院長のコラム 健康茶話
第一回 「子供のころのテレビの見すぎで、肥満脳卒中心臓病に!?」
・・・一体何のことだと思われた方が多いのではないでしょうか?
2004年の7月に英国の科学雑誌Lancetに載った記事です。それによるとニュージーランドでの研究の結果、小児期、思春期に一日2時間以上テレビを見ている人に、過体重17%、高コレステロール15%、喫煙者17%、健康不良15%を認めたというものです。テレビを1日2時間以上見ている人は、将来、肥満、心血管、脳卒中にかかる可能性が高いと結論付けています。
うーむ、なにやら「風が吹くと、桶屋が儲かる」式の学説であるかのようですが、よく考えてみると、なるほどと思われる理由があります。記事にも書いてありましたが、アメリカでの別の研究で、小児期に暴力シーンの多い番組を見ていた人に成人してからも暴力を振るう傾向が見られたり、タバコのコマーシャルが、喫煙者の増加につながったとの報告がされています。確かに、テレビの中で、酒を飲むシーン、タバコをすうシーン、食欲を刺激する、おいしいものを食べる料理番組など、考えてみれば“体に良くない”シーンが次々に出てきます。それらをみて育てば、確かに酒は飲む、タバコは吸う、うまいものをたくさん食べる・・・といった生活習慣が育つのかもしれません。暑い夏にビールのコマーシャルを見て、思わずビールに手が伸びた方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
「なあんだ、俺が太っているのも、大酒を飲んで暴れるのも、一日50本タバコを吸うのも、週に3回は焼肉を食べるのも、子供の頃見たテレビが悪いので、俺が悪いんじゃないんだ。」
・・・違います!反省してください!
ともかく、これを読んでいる方で、お子さんがおられる方は、テレビは1時間から2時間までに制限しておいたほうが良いかもしれません。
今回の結論はトリビア風に、「子供の頃、テレビを見すぎると、・・・早死にする。」でした。
次回をお楽しみに。
 
 
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