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「喘息(ぜんそく)もアレルギーの一種」 |
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喘息とは、空気の通り道である気道に慢性炎症が起き、空気の流れ(気流)が制限される病気。これはいろいろな吸入刺激に対するアレルギーで、発作的に咳や“ぜーぜー"と気管支が鳴る喘鳴、呼吸困難が起きます。 |
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現在、喘息の患者数は、30年前のおよそ3倍。特に、最近の傾向として都市部の子供と老人に増えており、アレルギーの原因物質の増加・大気汚染などが原因として挙げられます。 |
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アレルギーの原因となる抗原物質は、吸入性抗原と食物抗原の2つ。
吸入性抗原とは室内塵、ダニ、ペット、カビ類や屋外の花粉、昆虫類を言い、これらがハウスダストとなります。また、新建材や接着剤を多く使用した建物ではホルムアルデヒドなどの化学物質による室内汚染も・・・。 |
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食物性抗原とは食品添加物や、蛋白質(卵、乳製品、肉類など)の多い欧米化された食事への変化により、食品そのものへのアレルギーも含まれます。 |
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また、都市化に伴う大気汚染物質の増加、呼吸器感染の増加、心理的ストレスの増加などもアレルギーの増える原因と考えられています。精神的ストレスは喘息の発作の回復を遅らせたり、重症化させることも。喘息患者は、これら生活習慣や環境の変化が複雑に絡み合って増加しているのです。 |
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喘息の予防は室内の環境対策が重要。なかでもダニの除去は喘息の発病予防(一次予防)のみならず喘息症状を改善(二次予防)し、慢性化と重症化を防ぎます。生きているダニよりもダニの糞や死骸が細かくなったハウスダストのほうが喘息に悪いので、電気掃除機で念入りに掃除することが大切ですね。
喘息は症状によっては死亡することもまれではありません。治療も大切ですが、予防としてまずアレルギーの元となる物質を遠ざけることからはじめましょう。 |